光の箱
戸建て住宅ワンフロアのリノベーション
光の箱
4階建て戸建て住宅ワンフロア(2階部分)のリノベーション一期工事です。稼業の革問屋の革在庫用倉庫として利用されていたフロアを、二期の工事に分けて、暮らしの空間にリノベーションする計画です。このフロアは当初より、住空間として設計されていないため、窓が少なく薄暗い空間でした。そこで、南に面した窓がある倉庫部分を、新たに居室として拡張し、既存壁よりも白い塗料でセルフビルド。「光の箱」のように明るい部屋が、空間の奥にも光を届けます。セルフビルドした空間に温かみも感じるようにもなり、生活のための空間に生まれ変わりました。新設した洗面室の床のタイルは、お施主さま支給のイタリアの農村部で作られたタイルです。独特の風合いを出すために、目地を大きく取っています。 二期工事の始まりを楽しみにしています。
意匠設計:山村尚子+鈴木宏亮/す ず き
建設会社:月造
all photos by Kenta Hasegawa